だれでもできるやさしい糸紡ぎガイド

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先日スピンドルをご購入されたお客様より、糸の紡ぎ方のご質問がありました。支援学級の生徒さんと繭を育て、真綿にし、染色をしたので、その真綿を糸に紡ぐためにスピンドルを購入されたそうです。しかし、小学校の低学年だと糸を紡ぐことが難しいので、何かいい方法はありませんか?と。

スピンドルを使っての糸紡ぎは大人でも苦手な方が多く、子供の小さな手では尚更大変だと思います。根気のいる手仕事でもありますし….。

絹の繊維は、羊毛や綿とは違い長い繊維でできています。その為、真綿を引っ張って伸ばすだけで糸として使うことができます。

だれでも取り組めるやさしい糸紡ぎ

今回ご紹介する方法は、障がいを持つ子どもや、小さなお子さんでも安心して挑戦できるよう工夫しています。
針や火を使わず、手の感覚だけで進められるので、安全に「糸になる瞬間」を体験することができます。
もちろん大人の方にとっても、余計な道具を使わずに真綿の感触を味わえる、やさしいやり方です。

学びの広がり

真綿をほぐして糸にする作業は、単に糸を作るだけでなく、繭から布へとつながる大切な一歩です。
子どもたちは糸ができる喜びとともに、「命をいただくこと」「自然の恵みを受け取ること」を体感できます。
授業や体験学習の中でも活用しやすい内容です。

安心して取り組むための工夫

  • 時間制限を設けず、それぞれのペースで進められる
  • 繭をやさしく扱うだけなので、力の弱い子どもでもできる
  • 机の上に白い紙を敷くと、糸が見やすく集中しやすい

簡単な真綿の糸の作り方

1.まず乾かした真綿をふわふわにします。

繊維のかたいところがあるので、そこに指をかけて、指の腹で優しく繊維をほぐしていきます。

繊維のかたまりは糸の個性にもなりますが、紡ぎにくくなってしまうので、できるだけ塊もふわふわにしたほうがやりやすいです。

2.ふわふわになったら、裏返します。

3.そして真綿の中心を持って引っ張って伸ばします。

お好みの太さになるまで、スーッと引っ張ってください。1番簡単な糸の完成です。

娘が織ったこの布も、糸を引っ張っただけの糸を緯糸に使ってあります。

真綿のふわふわが発揮されています。

引っ張った糸を、手で撚っていくと撚り糸もできます。少し手を湿らせるとやりやすいです。

太さのコントラストがある糸や細い糸ができます。

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